北米大陸を横断する皆既日食、飛行機への影響は限定的、機内からの観測は?【外電】

2024年4月8日(日本時間9日)に北米大陸を横断する皆既日食に合わせて、その進路にあたる都市は観光客の受け入れ準備を進めている。一部の航空会社は特別便を運航し、進路にあたる観光局ではさまざまなイベントも企画。米・観光産業ニュース「スキフト」では、皆既日食を「今年最大の旅行現象」と位置づけている

皆既日食を前に、米連邦航空局(FAA)は、日食の進路上にある空港では交通量が増える可能性があると警告。「ピーク時には、空港到着が遅れる可能性がある」との声明を出した。

ナイアガラの2つの空港を管轄するNFTA航空副局長のラッセル・スターク氏は、4月初めの段階では飛行機の利用者の増加は見られず、航空便の離発着に影響が出るかどうかはわからないが、「空港への道路の混雑は懸念している」と話す。

ダラス・フォートワース国際空港の広報担当者も「日食の前後、空港のレンタカーは記録的に混雑する日になると予想している」という。

日食期間の空港運用について、スターク氏は日食当日の空港周辺の作業については、日食メガネをつけるなど安全性を最優先するが、運用自体は「通常通り行われる」と明かした。

日食ピークの飛行機の安全性、機内からの観測は?

飛行機が日食の進路に入ると、空は数分間暗くなるが、オハイオ州コロンバスの科学産業センターCEOのフレデリック・バートリー博士は、「日食は運航に影響を与えるものではなく、夜間の飛行とほとんど変わらない」と説明する。パイロットの操縦にも影響はなく、「それは単に、光が強いか弱いかの問題」だという。

航空パイロット協会も、日食の進路を飛行しても、パイロットにとっては、夜間飛行をすることと同じという見解だ。

機内から日食を観察する主な利点は、飛行機は雲の上を飛ぶため、最も鮮明な日食を目撃することができるところ。 バートリー博士によると、当日、日食が観測できる国の約40~60%には雲がかかる可能性が高いという。

また、地上からの日食観測は2~3分だが、機内からは最長6分半楽しめる可能性がある。飛行機が時速約500マイルで飛行するのに対して、日食は時速1000マイルで移動するためで、基本的に乗客は日食を50%以上見ることができるという。

ただ、座席が問題だ。たとえば、旅行者が西から東へ皆既軌道に沿って進むテキサス発の飛行機に乗っている場合、日食を見るためには飛行機の右側に座る必要がある。

デルタ航空は当日、FAAの許可を受けて、両側から日食が見られるように特別にSターンを行うという。デルタ航空は、皆既日食の進路を飛ぶオースティン発デトロイト行きの特別便を販売したが、座席は24時間以内に完売したため、ダラス フォートワース発デトロイト行きの特別便も設定した。ユナイテッド航空は、シカゴ/ヒューストン線を多数運航していることから、搭乗者は日食を機内から楽しめるかもしれない。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「Skift」から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事: Here’s How the 2024 Solar Eclipse Will Impact Air Travel

著者:Meghna Maharishi氏、Elizabeth Casolo氏


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