エアアジアの管理会社「キャピタルA」、フェルナンデスCEOが引退表明を撤回、再建計画を確実に進める

写真:ロイター通信

キャピタルAのトニー・フェルナンデス氏は、CEOの職を継続すると発表した。フェルナンデス氏は今年1月、今後5年以内に引退すると表明していたが、取締役会からの残留を求める要請を受けて、新たに5年間の契約を結んだ。同氏は、マレーシア政府からエアアジアを1リンギットで引き継いだ2001年以降、同社を率いている。

フェルナンデス氏は記者団に対して、「確実に再建計画をすすめるためには、私の退職計画を保留する必要があった」と述べた。

エアアジアは、2機で航空事業を始め、その後、東南アジアや中国に市場を拡大。現在は約200機の航空機を運航するアジア最大級のLCCに成長した。

しかし、パンデミックによる渡航制限で大きな打撃を受け、マレーシア証券取引所は、キャピタルAを経営再建企業としてプラクティスノート17(PN17)に分類した。

フェルナンデス氏は、キャピタルAがPN17を解除するための再建計画に取り組んでいることを繰り返しており、航空事業が今年下半期までにパンデミック前の水準に戻るとの自信を示している。同社は、長距離路線部門エアアジアXと他のエアアジアグループ航空会社を統合する計画について、今月末までに最新情報を発表する予定だという。

フェルナンデス氏の続投が発表された日、エアアジアXの株価は5%、キャピタルAの株価は1.5%上昇した。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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