トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

KNT-CT、新中期計画で自立と連携を促進-「夢・感動」創出へ

KNT-CTホールディングスは2013年2月15日、統合後の新体制となる中期経営計画(2013年~2015年の3カ年)を発表した。近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの長所を生かしたシナジー効果の最大化をはかり、グループ各社の自立経営と連携強化を促進。旅行業を中心とする「夢・感動」を創出するビジネスを進化させていく。最終年度の2015年12月期には売上高4850億円、営業利益58億円、当期純利益30億円、自己資本比率20.0%をめざす。

重点施策に掲げるのは「営業シナジー効果の最大化による『夢・感動』創出ビジネスの進化」「管理部門の効率化によるコストの圧縮」「人材の活用と活性化」「アジアを中心としたグローバル事業の展開」「経営戦略機能の強化」の5つ。これらを基盤に、団体旅行、個人旅行、メディア型旅行の主要事業での基本方針を策定した。

例えば営業シナジー効果では、団体旅行におけるグループ各社とのノウハウ共有による提案・企画力の強化や、グループ各社とのコラボレーションによる誘客事業を推進するほか、個人旅行では企画部門の近畿日本ツーリスト個人旅行と店頭販売部門の近畿日本ツーリスト個人旅行販売との一体運営を推進していく。

なお、KNT-CTホールディングスでは参考として、統合5年後となる2017年度の経営目標も合わせて発表。売上高は5000億円、営業利益は85億円、当期純利益は50億円、自己資本比率は24.0%を設定している。