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富士山、世界文化遺産に登録決定、日本で17番目

2013年6月22日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は、山梨県と静岡県にまたがる富士山を世界文化遺産に登録することを決定した。今回の登録には、イコモスが除外を求めていた静岡県の「三保松原」も含む形となり、地元は喜びで活気づいている。文化庁によると、世界遺産一覧表には三保松原を含めて「記載」、名称は「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山-信仰の対象と芸術の源泉)」に決定された。一覧表への正式な記載日は、第37回世界遺産委員会の審議最終日の6月26日になる見込み。

世界文化遺産への登録理由は、富士山が山岳信仰の対象であり、歴史的な側面からも浮世絵など多くの芸術作品に描かれるなど、芸術文化を育んだ山として高い評価を受けたこと。日本国内での世界遺産登録は富士山が17件目で、2011年に岩手県の平泉が世界文化遺産に、東京都の小笠原諸島が世界自然遺産に登録されて以来2年ぶりだ。