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外国人のクチコミ、高評価の宿泊施設の特徴は? Wi-Fi無料提供は9割超

トリップアドバイザーは、1月に発表した「ホテルアワード2014」の受賞式を開催した。受賞式では、同社のホテル事業部長、河嶌佐登志氏が受賞施設へのアンケート結果を発表。このアワードは、トリップアドバイザーに投稿された世界の旅行者からのクチコミをもとに決定されたもので60施設の回答と、数は多くない。しかしながら、外国人旅行者からのクチコミ評価の高い宿泊施設の傾向を読み取ることができるものだ。

特に、注目したいのが「クチコミはどんな影響を与えますか?」という質問への回答。「小規模な旅館も大手にマーケティング力で勝ることもできる」というフリーコメントがあり、外国人の呼び込みに資金や専門人材などを投入したマーケティング活動、多言語サイトでの展開が難しい小規模な宿泊施設の力強いツールとなりうる点だ。

また、「施設内でWi-Fi提供状況は?」の設問にたいして「無料で提供している」が98%という結果。「有料で提供している」が2%で、河嶌氏は「外国人が宿泊するホテルの特徴ともいえ、今やWi-Fiの重要性を説く必要はないだろう。」とコメント。日本全体としては、まだこの点がスタンダードとなっているとはいえず、すでに外国人を取り込んでいる宿泊施設が一歩先を行く結果が明らかになった。

主な質問と回答、河嶌氏が発表した見解は以下のとおり。

河嶌氏:一般の宿泊施設の外国人割合は7.2%といわれ、これは高い傾向だ。

河嶌氏:宿泊施設団体が1割は少ない傾向。個人旅行の旅行者が口コミで動いた結果ではないか。

河嶌氏:オンライン予約が多い傾向は外国人旅行者の特徴ともいえる。

河嶌氏:外国人が宿泊するホテルの特徴ともいえ、今やWi-Fiの重要性を説く必要はないだろう。

河嶌氏:ハードは整っているものの、おもてなしに関する回答が低い。伸ばす余地と価値がある分野だ。

河嶌氏:ネット強化と情報提供に傾く、日本語と同等レベルにまで持って行きたい宿が多い

(トラベルボイス編集部:山岡薫)