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ソーシャルメディア経験、時間使いすぎ後悔29%、ストレス23%

ICT総研は2014年度のソーシャルメディア(SNS)利用動向に関する調査結果をまとめた。それによると、日本におけるSNSの利用者は年々増加しており、2013年度末の利用者はネットユーザー9736万人の56.4%にあたる5487人。2014年度末には6,023万人にまで増加する見込み。これは、1ヶ月平均で45万人増加していることになり、このまま普及が進めば、2016年度末には6870万人、ネットユーザーに占める割合も66.5%に達する見通しだ。

2013年度末の国内における登録総数は、重複登録分も含めると約2億8000万件。SNS利用者一人あたり5件ほどの登録をしていることになる。SNS利用者はこれまで10〜20代が多かったものの、最近では40〜50代の利用者も拡大している。

利用率の最も高かったサービスはLINEで47.6%、次いでTwitterが41.9%、Facebookが39.9%、mixiが19.7%、Skypeが18.8%、Google+が16.1%の順。満足度の調査でも、LINEが一番高く73.1ポイント。次いでスカイプが70.4ポイントだった。3位はツイッターで69.7ポイント、4位はGoogle+で64.5ポイント、5位はFacebookで64.1ポイントである。mixiはSNSとしての満足度は低く58.3ポイントにとどまった。

通話・メールサービスやゲームアプリの有料サービス利用金額に関するアンケートでは、通話・メール系サービスに比べてゲーム系アプリの利用金額が高い傾向が顕著に表れていることがわかった。Clash of Clans(クラッシュオブクラン)などの大ヒットゲームアプリを提供しているSupercell(スーパーセル)の利用者のうち、有料サービスを利用しているユーザーは42.8%。このほか、GungHo(ガンホー)、GREE(グリー)、Mobage(モバゲー)などのゲームアプリ利用者も、3割以上のユーザーが有料サービスを利用していると回答した。

これに対して、通話・メール系サービスでの利用が多いTwitter、Skype、Facebook、mixiの有料サービス利用率は10%未満。Google+、LINE、Ameba(アメーバ)の有料サービス利用者も11~12%にとどまった。ただし、mixiはゲーム系アプリであるモンスターストライクの登録者が1100万人を超えるなど今年に入って有料課金サービスの利用者を増やしており、LINEでもディズニーツムツムなどの課金型ゲーム利用者が急速に増えている。最近では、無料の通話・メール系サービスで数千万人規模のユーザーに無料会員登録してもらい、その後有料課金のゲーム系アプリなどでマネタイズを図るというビジネスモデルがSNS事業として主流になりつつある。

この調査では、SNSの負の面も明らかになってきた。SNS利用時に知らない人から友達申請を受けてとまどいを感じた人は31.4%、SNSに時間を使いすぎて後悔した人は29.2%に達しているほか、SNSの着信が多すぎてストレスを感じた人は23.6%、SNSで誹謗中傷を受けた人も10.1%となっている。また、自分のアカウントを悪用されたと回答した人は6.7%となり、アカウントの盗用や悪用によって詐欺などの被害にあう可能性も浮かび上がってきた。

(トラベルボイス編集部)