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ヤフー、宿泊施設向け予約システム大手のダイナテック社を買収、宿泊予約ビジネス強化を加速

ヤフー(Yahoo!Japan)は、宿泊施設に予約システムを提供しているダイナテック社を約20億円で買収したことを明らかにした。ダイナテック社は、国内ホテル・旅館のネット予約管理システムを提供する企業。宿泊施設自前の公式サイトの他、「楽天トラベル」や「じゃらん」などのオンライン旅行会社の予約在庫・情報の取込みインターフェイス、PMS(Property Management System)と呼ばれる宿泊業の管理システムなどをトータルで提供している。

ダイナテック社が現在契約しているのは国内約2000軒の宿泊施設。ヤフーが運営する「Yahoo!トラベル」では、近年、ユーザー増加を目指したサイトリニューアルや宿泊施設側の手数料無料の施策で直接契約による宿泊施設(自前コンテンツ)の増加を目指していたところ。今回の買収で、今後、ダイナテック社のシステムを導入している施設と「Yahoo!トラベル」との連携やサイトへの掲載が増えていくものとみられる。

同社では2016年6月に同社執行役員ショッピング事業カンパニー長 小澤隆生氏が訪日旅行に取組む方針を明らかにしており、旅行分野での動きが活発だ。ヤフー広報は、今回の買収の目的として「宿泊施設へのトータルソリューション提供を目指す」ことをあげており、国内宿泊施設との連携を深めていく。

ダイナテック社側は、同社サイト上で今後の営業体制に変更がないことを表明。また、今回の資本提携が「両社の持つ強みを生かし、ホテルなど各施設様に対する直販支援を強化する目的に基づいたもの」と説明している。今後の具体的な活動内容は協議のうえ決定されることになる。

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トラベルボイス編集部:山岡薫