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駅を起点にしたO2Oビジネス検証、アプリのプッシュ通知を4人に1人が開封 -駅すぱあとアプリ

ヴァル研究所と表示灯、丸紅情報システムズは合同で、駅すぱあとのスマートフォンアプリでのBeacon(ビーコン)プッシュ通知の実証実験を行なった。駅周辺案内図と経路検索アプリを利用したO2Oビジネスの可能性を検証するのが目的。

実証実験は2015年1月15日~3月1日まで、名古屋市と大阪市の18駅の構内で実施。Android版、iPhone版の駅すぱあとアプリユーザーに、駅周辺案内図「ステーションナビタ」の筐体内に設置したビーコン計162個から周辺の店舗情報をプッシュ通知した。

この結果、ビーコンの電波の受信状況から割り出したプッシュ通知の許諾率は71.5%。うち、プッシュ通知からアプリへ遷移率は27.6%で、4人に1人がプッシュ通知を開封した。特にAndroidユーザーの方が、開封率が高かったという。

また、Bluetooth(ブルートゥース)の電波受信状況については、ユーザーやスマートフォンの保管状況に関わらず、8割以上の到達率となった。また、ブルートゥースは金属透過性が低いが、アルミ板で作られているナビタ筐体でも十分に伝播が到達できることが判明した。

なお、今回の実証実験は今後、駅周辺でのプッシュ配信事業のマーケティングに活用するとしている。