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60代の約9割「シニアとよばれたくない」、中高年層が「新しい大人層」に ―博報堂

博報堂・新しい大人文化研究所が40代から60代までの男女を対象に行った意識調査で、60代では46.2%(2012年は56.1%)、50代では13.1%(同19.7%)が、「自分のことを"シニア"だと思う」と回答した。また、「"シニア"と呼ばれてみたい」60代の12.9%にとどまることも判明。60代の約9割が「シニアと呼ばれたくない」と思っていることが分かった。

3年前の数字と比較すると、「自分をシニアだと思う」人の割合は60代で約10ポイント減少、50代でも6.6ポイント減少する傾向が明らかになっている。

"シニア"を自分のことだと感じる割合は以下のとおり。

博報堂 新しい大人文化研究所:報道資料

また、40代から60代までのすべての世代で、「自分は従来(特に20・30年前)の40~60代とは違う」と感じている人が全体の8割以上(85.1%)となっていることも判明。特に多かったのは50代女性(88.0%)、次いで60代女性(86.7%)だった。 ※この数字は「そう思う」と「ややそう思う」の合計。

具体的に「従来と違う」点としては、「年相応にならない」(全体の36.2%)、「若さ」(同31.1%)、「新しいものやコトに敏感」(27.7%)となっている。

博報堂 新しい大人文化研究所:報道資料

同社ではこれらの結果について、現在の50~60代はかつての「オジイサン・オバアサン」から大きく様変わりをしていると分析。人口ボリュームが最も多い世代でもあることから、時代に与える影響が大きい「新しい大人」層と定義している。

今回の調査は、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)と中小都市(首都圏、熊本市・岡山市以外の政令指定都市および岩手県・宮城県・福島県を除く)エリアを対象にインターネット調査として実施されたもの。調査期間は2015年3月20日から22日まで。サンプル数は2700。

博報堂・新しい大人文化研究所は、2000年創設の同社組織「エルダービジネス推進室」を前進として2011年2月に新組織として設立された。少子高齢化社会にプラスの影響を与える重要な存在である「新しい中高年生活者(40代~0代)」を対象に、調査研究活動を行っている。