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年末年始の旅行予約2015、楽天トラベルは国内2割増、訪日7割増に

楽天は2015年~2016年の年末年始期間(2015年12月26日~2016年1月3日)の旅行予約について、国内旅行と訪日旅行の状況を発表した。

国内宿泊は前年比22.2%増と2割の伸びで、宿泊単価は1人泊あたり3.5%上昇(消費税除く)。単価上昇は「ふるさと旅行券」の効果と、ボーナス支給額の増加傾向によるものと見ている。また、予約の早期化が顕著で、特に半年以上前の予約が80.9%増と大幅に増加しているという。

都道府県別の状況を見ると、伸び率では富山県(68.9%増)、佐賀県(50.7%増)、福島県(42.3%増)の順。1位の富山県は北陸新幹線開業後の好調が続いており、北陸エリア全体でも42.7%増。特に首都圏居住者の予約が66.6%増であることから、北陸新幹線の影響が強いことがうかがえる。

また、東北エリアも上昇。伸び率上位10位以内には福島県のほか、4位に青森県(39.1%増)、9位に岩手県(34.6%増)、10位に山形県(33.7%増)と東北から4県が入った。いずれも「ふるさと旅行券」の発行により、レジャーエリアを中心に需要を伸ばしている。

国内宿泊予約の人泊数ランキングは以下の通り。人泊数別では前年とほぼ傾向は変わらないなか、沖縄が3位から6位に順位を落とした。


【国内旅行・行き先別 宿泊予約人泊数ランキング】

(順位:都道府県/前年順位)※11月27日時点

1位:東京都/1位(→)

2位:大阪府/2位(→)
3位:北海道/4位(↑)
4位:長野県/5位(↑)
5位:静岡県/6位(↑)
6位:沖縄県/3位(↓)
7位:千葉県/8位(↓)
8位:神奈川県/7位(↓)
9位:福岡県/9位(→)
10位:愛知県/11位(↑)


 

一方、訪日旅行の宿泊予約では前年比71.0%増と大幅に伸長。特に、北海道が約2.5倍、福岡県が約2.9倍となり、ゴールデンルート以外のエリアの伸びが顕著だ。また、北海道では富良野や美瑛、トマムエリアが386.3%増、長野県の志賀高原・湯田中・渋エリアが225.0%増、白馬・小谷エリアが153.6%増など、スキーをはじめ、日本の雪を楽しめるエリアの需要が高いという。

さらに、中華圏の春節(旧正月:2016年2月6日~2月14日)期間は263.7%増の伸び。昨年に引き続き1位の北海道は157.1%増と堅調な推移となっているほか、福岡県が昨年の12位から5位に大幅に順位を上げ、予約数が約12倍に急拡大した。国・地域別では台湾が、2016年2月6日~2月14日の大型連休となることから、324.8%増となっている。


【年末年始期間・訪日旅行 行き先別 宿泊予約人泊数ランキング】

(順位:都道府県/前年順位)※11月27日時点

1位:東京都/1位(→)

2位:北海道/位(↑)
3位:大阪府/2位(↓)
4位:京都府/5位(↑)
5位:福岡県/8位(↑)


 

【年末年始期間・訪日旅行 居住国別 宿泊予約人泊数ランキング】

※11月27日時点

1位:香港

2位:台湾
3位:タイ
4位:シンガポール
5位:オーストラリア


 

なお、今回の発表には海外旅行の予約状況は含まれていなかった。

楽天トラベル「2015年国内旅行年末年始、人気急上昇エリアランキング」http://travel.rakuten.co.jp/ranking/special/newyear/