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ANA、国内線システム障害の全容公開、影響は約7万2100名に、役員の処分も

全日空(NH)は2016年3月22日に発生した国内線システム障害に関する原因や影響をとりまとめ、3月30日、再発防止策とともに発表した。

今回の障害発生原因は、データベースサーバーの同期処理を中継するネットワーク中継機の故障。同期処理が正常に完了せず、データの整合性を保つためにサーバーが自動停止したが、本来予備機に切り替わるはずの動作が正常に稼働しなかった。

これにより、欠航便が国内線148便(3月22日146便、23日2便)でその影響旅客数は合計1万8400名。遅延便は391便におよび、5万3700名に影響が出た。


再発防止策としては、中継機の故障を検知する機能を改善したほか、機器の製造メーカーで判明した故障個所に対する改善を進める。さらに、4月から新たなプロジェクトチームを設置し、今回の発生原因にとどまらず、国内旅客システムを総点検。顧客信頼性向上を図る取り組みをおこなう。

なお、今回のシステムトラブルを受け、2016年3月30日付で以下の処分も決定している。