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旅行系キュレーションメディアが急成長、「Find Travel」と「RETRIP」の利用者数が1年で3倍に、中心は女性 ―ニールセン

ニールセンはこのほど、特定ジャンルに特化したキュレーションメディアの利用状況を調査した。スマートフォンのアプリとブラウザを使った同社の視聴率データにもとづくもの。それによると、2016年6月の利用者数が最も多かったメディアは、健康情報に特化した「welq(ウェルク)」で631万人。また、旅行関連の「Find Travel」が500万人で4位、「RETRIP」が450万人で5位にランクインした。

「welq」は2015年10月に提供開始したサービスで、過去3か月間で利用者数が2倍以上に急増。「Find Travel」や「RETRIP」も前年比3倍以上となっている。

ジャンル特化型キュレーションメディアの利用者数の遷移は以下のとおり。上位5サービスのうち「MERY(メリー)」は若年層女性を対象にしたサービス。「LAUGHY(ラフィ)」は大人の女性が対象。「welq」「MERY」「Find Travel」の運営はDeNAグループ。「LAUGHY」はLaughy社、「RETRIP」はトリッピースが運営している。

ニールセン:報道資料より

旅行関連サービスの利用者属性をみると、「Find Travel」「RETRIP」いずれも女性の利用率が6割以上。特に20代から30代の女性の利用が約過半数を占めるほか、男性でも20代以下の利用が多いことがわかる。

属性別の利用状況は以下のとおり。

ニールセン:報道資料より

なお、一人当たりの月間利用回数は、「Find Travel」が2.1回、「RETRIP」が2.0回。利用時間は「Find Travel」が2分35秒、「RETRIP」が3分3秒。大人の女性を対象にしたメディア「MERY」は他と比べて利用時間が長く、約30分に至ったという。

この調査は、18歳以上の男女を対象にしたもの。日本全国8000名(iOS、Android各4000名)の調査協力モニターによるアクセスログを分析している。なお、「welq」はドメインレベルで集計し、その他4メディアはブランド・チャンネルレベルで集計している。