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中国人の大型連休・国慶節を目前に検索されたキーワード、今年も国別で「日本」がトップ、「九州×病院」が急増 ―バイドゥ(百度)

中国の検索エンジン大手バイドゥ(百度)は、中国の国慶節前(2016年9月1日から9月30日まで)に中国で検索されたキーワード数ランキングを発表した。それによると、PCとモバイルからのアクセスで、国別では昨年に続き「日本」が最多。国内地域別では、1位が東京。次いで大阪、京都、北海道と続き、「熊本」が5位に。さらにトップ15には、福岡(9位)、長崎(10位)、鹿児島(11位)、宮崎(14位)と九州のうち5県がランクインした。

中国「百度」での国・地域別検索ワードランキングは以下のとおり。

国・地域別検索ワードランキング

※順位:国・地域(日本の検索数を1.0とした場合の指数値)

中国「百度」での日本の地域別検索ワードランキングは以下のとおり。

日本の地域別検索ワードランキング

※順位:2016年の結果(前年)

同社では、九州関連のワードが上位となった状況について、2016年4月の熊本地震に対する関心が高かったことだけでなく、「鹿児島×自由行(個人旅行)」「福岡×天気」など、九州での個人旅行を想起させるワードが多数だったとする。また、「熊本熊(くまモン)」というワード単体での検索頻度が最高で1日1万回を超える日もあり、中国では熊本県イコール「くまモン」と認知する人も多いことを示唆する結果に。さらに、病院に関するワードの検索頻度上昇が顕著だった点も特徴的で、たとえば「日本×医院(病院)」は前年比407%、「九州×医院(病院)」は370%増となったという。

なお、日本での観光目的に関する検索ワードでは、美術館や博物館などに関する語「日本艺术(日本アート)」が前年比279%と大幅な伸び。施設名では東京国立博物館や六本木ヒルズの森美術館、滋賀のMIHO MUSEUM、東京の根津美術館、文京区の印刷博物館などのほか、ロックフェスティバル「サマーソニック」といったイベント名を検索する頻度も上昇傾向にあったという。

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