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スマホのネット利用者がPCピーク時を上回る、市場浸透がひと段落、今後はサービス提供側の競争激化か

視聴行動分析のニールセン・デジタルは、2017年のPCとスマートフォンの利用実態をまとめたレポート「Digtal Trends 2017」を発表した。

これによると、2017年第4四半期(10~12月)にスマートフォンでインターネットを利用した人数は6568万人(月間平均)。PCでのインターネット利用者数がピークだった2011年同期の6221万人を上回った。伸び率は年々鈍化しているが、それでも11%増と2ケタ成長を維持している。

利用サービスでは、「インスタ映え」が流行語にもなった「Instagram」は、2017年12月に前年比48%増の1818万人に拡大。これに合わせ、写真加工アプリの利用も増加し、最も多かった「SNOW」は21%増の474万人となった。また、食べ物の写真加工に特化した「Foodie」は124万人で4倍になったという。

このほか、オンラインショッピングで急成長を遂げているCtoCのフリマアプリでは、「メルカリ」が45.6%増の1474万人に、フリルは481万人で前年から倍増となった。

なお、ニールセンではスマホの利用者数について、2018年も増加が予想できるが伸長率は鈍化しており、2ケタ成長にならない可能性を指摘。スマホの市場浸透がひと段落し、サービスの多くがスマホを通して提供されるようになった現在では、新カテゴリーを創造するようなサービス開発や独り勝ちの機会が少なくなり、カテゴリー内外での競争が激しくなると見ている。