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旅行業界の「創造的破壊(ディスラプト)」は「混乱期」と「不安定期」の境界に、アクセンチュアが評価指標を開発

アクセンチュアはこのほど、業界ごとに「創造的破壊(ディスラプト)」の発生状況を表現する指標「ディスラプタビリティ・インデックス」を開発した。財務実績や業務効率性、イノベーションへの取り組み、創造的破壊者となる企業のプレゼンスなどの視点を考慮して作られたもの。インデックスの結果は4段階で示される。

今回の発表では、この指標を使って98の業種を20種類に分けて創造的破壊の度合いをプロット。最も創造的破壊度合いが高い「発展期」にあるのはソフトウェア&プラットフォーム業界。一方で旅行業界は、「混乱期」と「不安定期」の境界に位置している。

各段階の説明と該当する業界は以下のとおり。

アクセンチュアでは、企業が創造的破壊の波を乗り越えて成功するためには、デジタル活用が重要だと説明。業界を通じて、新サービスの開発やコスト削減、既存製品の価値向上など様々な分野でデジタル活用度合いを高めることで、創造的破壊の時代を生き抜くことができるとしている。

アクセンチュア:報道資料より

なお、アクセンチュアでは今回の指標開発に際し、世界82カ国で年商1億ドル(約107億円)以上の企業3629社(日本企業は367社)を対象に調査をおこない、「現在直面している創造的破壊の度合い」と「将来的な創造的破壊がもたらす影響力」を分析した。それによると、「すでに大規模な創造的破壊に直面している」と回答した企業は63%、「創造的破壊の兆候を強く感じている」との回答は44%だったという。