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成田空港、東京オリンピックに向けて選手・関係者用「臨時ターミナル」整備や保安検査設備の強化など

成田空港はこのほど、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みを発表した。国や組織委員会をはじめ関係機関と連携して進めるもの。

基本方針に掲げたのは、(1)安全・安定運用の徹底、(2)選手・関係者の安全確保やスムーズな移動の実現、(3)すべての人々が利用しやすい「ユニバーサルデザインのさらなる充実」、(4)世界に向けた「おもてなしの心でのお迎え」の4点。

安全・安定運用の徹底では、保安検査体制を強化。ボディスキャナー(AIT)を導入するほか、爆発物の自動検知機能を有するCT型のX線検査装置を整備。警備体制やサイバーセキュリティの強化、スマートセキュリティレーンの導入も進める。

選手・関係者の安全確保やスムーズな移動の面では、臨時ターミナルの整備をおこない、閉会式翌日に帰国する選手や関係者の安全確保や既存ターミナルの混雑緩和を図る。また、選手村における空港外チェックインで預かった手荷物の保安検査や仕分け、一時保管をおこなう臨時手荷物集積所も整備。ボランティアなどによる案内・誘導体制も構築する。

ユニバーサルデザインの取り組みでは、エレベーターの増設や機能増強を実施。車いすで移動できる範囲を拡大するため、搭乗ゲート付近で運搬用エレベーターを設置。2020年以降も含めて25ヶ所を整備する予定。そのほか、顧客用トイレを全面リニューアルし、音声案内やフラッシュライト、L型手すり設置、異性介助者などへのニーズに対応。大型の案内サインや照明器具のLED化などもおこない、分かりやすく視認性のよい表示を工夫する。

「おもてなしの心」では、到着コンコースにて訪日歓迎ムードや日本らしさを演出する。