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HIS連結決算、売上高は2割増も為替差損で純利益5割減、ホテル事業は7割増収で好調続く ―2018年10月期第3四半期

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)の2018年10月期第3四半期(2017年11月1日~2018年7月31日)の連結決算は、売上高が前年比23.0%増の5104億3800万円、営業利益が18.1%増の95億6300万円。為替差損10億4600万円のほか、投資有価証券評価損3億3000万円、関係会社債権放棄損の16億8700万円などを計上したことで、経常利益は16.1%減の103億1300万円、四半期純利益は49.3%減の44億4000万円となった。

セグメント別にみると、旅行事業の売上高は24.2%増の4548億4800万円、営業利益は16.1%増の51億4400万円。国内では、5月下旬に実施した「スーパーサマーセール」や過去最大級のチャーター便の仕入・販売により、夏の予約が好調に推移。方面別では韓国が復調し、欧州がシニア層を中心に順調だった。訪日旅行者向けでは欧米各国での営業強化が集客増につながった。一方、海外では、タイでインドネシアからの受客が過去最高となったほか、ベトナムで日本行きツアーの送客拡大などが好調に推移した。

ハウステンボスグループの売上高は21.9%増の304億3700万円、営業利益は2.9%減の50億3900万円。新施設のオープンや花火イベント、花をテーマとするイベントや新スポットが集客に貢献した一方で、場内メンテナンスや減価償却費の増加、電力事業を営むHTBエナジー社の燃料コストの増加により減益となった。入場数は上半期の94.1%から伸長し、前年比95.1%の201万9000人。

ホテル事業は売上高が71.3%増の91億5600万円、営業利益は38.4%増の8億4300万円。首都圏で開業した「変なホテル」が順調に推移しているほか、ウォーターマークホテル長崎における個人予約客の拡大、ウォーターマークホテルバリでラマダン休暇の取り込みが奏功したことなどが増収増益に寄与した。