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ナビタイムとKDDI、「観光型MaaS」の実証実験、銚子電鉄のパーク&ライドや市内周遊のラリー企画など

ナビタイムジャパンは千葉県銚子市と銚子電気鉄道(銚子電鉄)、KDDIと共同で、県外からの誘客を図る観光型MaaSの実証実験を行なう。

実証実験では、ナビタイムジャパンのカーナビゲーションアプリ「NAVITIMEドライブサポーター」で、7月19日にリリースする「観光ガイドモード」を活用。カーナビは通常、目的地までのルート検索と案内を受けるために利用するが、今回はカーナビアプリで観光コンテンツを提供することで、県外から現地への移動需要の喚起や地方への観光誘客を促す。観光コンテンツは地元企業と連携して企画し、地元ならではの情報や体験を提供できるようにするのもポイントだ。

具体的には、同アプリのメニュー画面で「銚子観光モード」に切り替えて目的地を銚子市内に設定し、96キロ以上走行して銚子電鉄の犬吠埼駅に行った人に、全駅で自由に乗降できる銚子電鉄の1日乗車券を提供。乗車券は沿線の観光スポットの入場券割引等の特典もついており、駅前の無料駐車場に車を置いてパーク&ライドでの沿線観光を促す。銚子電鉄救済プロジェクトで誕生したオリジナル菓子「まずい棒」もプレゼントする。

また、GPSを活用した「チェックインラリー」も実施。市内の6つの観光スポットすべてでチェックインすると、ヤマサ醤油工場見学センターで名物の「醤油ソフトクリーム」もプレゼントする。さらに銚子観光モードでは、おすすめドライブコースやナビゲーション中の音声観光ガイダンス、現地イベント情報、クーポン配布などの機能も提供。ドライブコースは銚子市と共同で、オリジナルのコースを作成した。

実証実験の告知には、ナビタイムとKDDIの持つメディアやコンテンツを活用。夏休みにあわせ、観光誘客に繋がる施策を実施する。