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民泊エアビーがオリンピック公式パートナーに、IOCと東京含む5大会で契約、出場選手との新体験プログラムも

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民泊事業のエアビーアンドビー(Airbnb)は国際オリンピック委員会(IOC)と、公式パートナー契約を締結した。来年の東京オリンピックを含め、2028年まで9年間に行なわれる夏期と冬期の5大会でオリンピック活動を支援し、開催都市と観客、選手など全関係者に有益なホスティングを提供していく。エアビーでは今後9年間で、新たにホストとなる人が数十万人に及ぶと予想している。

契約では、オリンピック・ムーブメントが掲げる持続可能な開発目標の達成を支援。さらに国際パラリンピック委員会(IPC)とも協力し、アクセシビリティに関するニーズのある人にも安心な宿泊施設の確保を推進する。

また、今回の契約では、新たにAirbnbの新体験カテゴリ「オリンピアンによる体験」を立ち上げた。オリンピック選手とのトレーニングや一流アスリートとの街散策などの企画で、ホストを担うアスリートに新たな収入源を開拓する機会を提供する。今後数か月以内に、IOCの「アスリート365」プラットフォームを通して提供を開始する予定で、エアビーではホストを希望するアスリートへのサポートと研修も行なう。

このほか、IOCは契約期間中、オリンピックやパラリンピックで協議やトレーニングに関連する遠征等を行なうアスリートに対し、2800万米ドル以上のエアビー掲載施設を提供。また、難民アスリートなど、難民に対する長期的なサポートプログラムも両者で構築していく。

なお、エアビーでは2016年のリオ五輪と2018年平昌五輪でもサポートを実施。世界経済フォーラムの調査によると、リオ五輪ではホストの直接収入は約3000万平ドル、経済波及効果は3週間で計1億円ドルと推定された。先ごろのラグビーワールドカップ2019期間中では、全国で65万人の旅行者を受け入れ、ホスティング収入は計7000万平ドルを超えたという。