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【年頭所感】楽天 トラベル事業 髙野芳行事業長 ― 航空新運賃導入で新たなビジネス機会の創出へ

楽天のトラベル事業事業長の髙野芳行氏が、2020年を迎えるにあたり年頭所感を発表した。

髙野氏は、昨年の予約数が過去最大規模へ成長したことに言及。累計利用者数1000万人となったダイナミックパッケージ「楽パック」では、変動型運賃の導入にあわせ、新たなビジネス機会の創出を目指す意欲を述べた。さらに世界の旅行市場の拡大が見込まれるなか、2020年は訪日旅行、海外旅行ともにさらなる増加が期待できるとし、来年以降の持続的な成長への基盤づくりに取り組むと表明。旅行体験の向上やロイヤリティの強化、品ぞろえの拡充などを通した、中長期的なブランド力の向上につなげていくとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2020年 年頭所感

新年明けましておめでとうございます。

昨年も「楽天トラベル」は、皆様からのご支援とお引き立てを賜り、堅調な成長を遂げることができました。改めまして御礼申し上げます。

2019年の「楽天トラベル」の予約数は、過去最大規模へと成長しました。宿泊施設様やパートナー企業様との地道な旅行商品開発に加えて、楽天グループのエコシステムの活用や、スマホ・PCによる旅行予約の浸透、国内最大級のオンライン旅行サービスとして積み上げてきた信頼と実績が大きく寄与した結果だと考えています。

2006年より開始したダイナミックパッケージ「楽パック」は、累計利用者数が1,000万人に到達しました。「楽天スーパーポイント」と各航空会社のマイルがどちらも貯められるお得さや、年中無休で受けられるカスタマーサポートなどの利便性が支持され、ビジネスからレジャーまで幅広くご利用いただいています。さらに2020年は、提携先の航空会社のパッケージ商品に新運賃が導入される予定です。これを機に、「楽パック」のお客様に向けて今まで以上に最適な価格をご提供し、新たなビジネス機会の創出を目指してまいります。

世界の旅行市場は2020年も継続的な拡大が見込まれ、日本でも訪日旅行客や海外旅行者のさらなる増加が期待されています。そうした足元の需要の取り込みはもちろんのこと、来年以降に向けた持続的な成長への基盤づくりにもしっかりと取り組んでいく必要があります。そのために、「楽天トラベル」ならではの付加価値の創出に引き続き尽力してまいります。検索・予約から旅行後のサポートまでを含めたお客様の総合的な旅行体験の向上、データやメンバーシップの活用を通じたロイヤリティの強化、登録宿泊施設や宿泊プラン、サービスなどの品ぞろえの拡充といった取り組みを通じて、中長期的なブランド力の向上につなげていきます。

近年相次ぐ自然災害は、旅行産業にも大きな影響を与えています。オンラインならではの柔軟性とスピードをいかし、被害を受けられた地域や宿泊施設が一日も早く回復するための支援にも引き続き注力してまいります。

本年も皆様とともに旅行産業を盛り上げていきたいと願っております。何卒よろしくお願い申し上げます。

楽天株式会社 執行役員


コマースカンパニー ヴァイスプレジデント
トラベル事業 事業長 髙野芳行

※髙野氏の「髙」ははしごだか。