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【年頭所感】Trip.comグループ日本代表 蘇俊達氏 ―2020年はスポーツで飛躍、地方戦略で日本に貢献

Trip.com(旧シートリップ)グループ日本代表の蘇俊達氏が、2020年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

蘇氏は、中国本社の設立20周年やCtripグループからTrip.comグループへの名称変更などを行なった2019年を「新しい出発点となった年」と振り返った上で、2020年は「スポーツで飛躍する年」と説明。今夏の東京オリンピック、そして2022年の北京冬期オリンピックに向けた中国国内のスポーツブームを捉え、日本へのスポーツ・インバウンドを強化すると同時に、地方への送客を重視する戦略で日本社会に貢献すると述べている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2020年 年頭所感 -Trip.comグループより新年のご挨拶

新年快楽!明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、日本全国のホテル・旅館様、各パートナーの皆様、地方自治体・企業の皆様からの日ごろからのご支援・ご協力に厚く御礼を申し上げます。

【昨年は当社の新しい出発点となった年】

2019年は、Trip.comグループにとって、大きな節目であり、新たな出発点となる年となりました。中国本社は設立から20周年を迎え、CtripグループからTrip.comグループにグループ名を変更しました。Trip.com、Ctrip、SkyscannerおよびQunarをブランドに持ち、世界に4億人の会員様を擁するまでに成長することができました。このうち、1億人は、中国以外の会員様であり、総収入の35%は中国以外のお客様のご利用をいただいております。弊社は、グローバルOTAとして、確かな歩みを刻み始めることができたと存じています。私たちはお客様が世界のどこにいても、最高の旅行を体験いただけることを目指して、更なるグローバル化を進めてまいります。

また、日本法人は設立から5周年を迎え、日本での拠点は8か所になりました。田町にオープンしたカスタマーサポートセンターは、設立から1年となり、24時間365日の体制でお客様からのお問い合わせにお応えできる体制を整えております。また、2019年は、日本の各地自治体や民間企業との連携も強めることができました。

【2020年はスポーツで飛躍する年】

さて、2020年はスポーツの年になると予測しています。

昨年12月3日に弊社はJTB様とウィンタースポーツでの協業を発表しました。12月24日にはJR東日本様との冬の東北エリアへの誘客に向けた連携プロモーションをスタートさせました。日本のウィンタースポーツの魅力を伝え、日本のスキー場への送客に力をいれていきます。

また、日本のマラソン大会も人気が高く、中国から多くの市民ランナーが訪日しています。2019年には連携協定を結んでいる横浜市のマラソン大会に、弊社からも誘客しました。


このように、スポーツに着目した関連商品をプロモーションして参ります。

【スポーツ・インバウンドを強化していきます】

東京2020の開催まで間近となってまいりました。中国人もスポーツ観戦を好み、開催時期は中国でも夏休み期間にあたるので、多くの中国人観戦者が来日することが予測されます。実際、開催期間のホテル情報の検索数は、2019年は2018年比で510%伸びています。さらに東京と大阪を比べてみると、東京は大阪の6.4倍伸びています。このことからも、観戦に対する中国の方々の意欲が非常に高いことがわかります。

また、中国では、2022年の北京冬期大会に向けて、ウィンタースポーツがブームになっています。2019年の旧正月には日本のスキー場で訪日中国人旅行客の「爆滑り」が見られましたが、2020年はさらに伸びることが予測されます。

【地方重視の戦略で日本社会に貢献します】

さらに、弊社は、2019年、高知、愛知、大分など地方自治体と連携協定を結んだほか、JR東日本、東京海上日動、オークラ ニッコー ホテルマネジメント、JR九州、JTB等の民間企業との連携も拡大することができました。

政府の掲げる4,000万人の目標達成に向けて、これからも増加が見込まれる訪日客はFIT化し、ニーズが多様化していきます。

2020年は、戦略的協定の拡大を引き続き進めると共に、これまでに連携を進めてきた地方自治体や民間企業様との提携を活かし、具体的な商品化や展開を積極的に進めてまいります。日本の地方のまだ知られていない魅力を存分に伝え、地方創生の具現化をしていくのが、私たちにできる貢献だと考えております。

インバウンド客のニーズにしっかりお応えする商品提供、情報の発信を行い、訪日旅行市場の拡大と一層の貢献をしてまいります。

本年もどうぞよろしくお願いします。

Let’s make the perfect trip with Trip.com Group

Trip.comグループ 日本 代表


蘇 俊達