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ハナツアー、子会社バス会社の事業休止、日韓情勢の悪化に加えて新型コロナが直撃、社長報酬カットや希望退職者募集も

ハナツアー・ジャパンが連結子会社の友愛バスの事業を休止する。同社は、インバウンドを中心に貸切観光バスや送迎バスの運行を行ってきたが、昨年から続く日韓情勢の影響に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大によって事業環境が急変。経費負担を軽減することが必要として、今回の休止を決議した。

友愛バスは大阪府八尾市に本拠に事業を展開してきた。資本金は7500万円。2019年12月期の売上高は19億5600万円。

また、ハナツアー・ジャパンは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態策も進めており、その一環として、4月から3ヶ月間、同社社長の月額報酬を50%返上する。さらに、ハナツアー・ジャパンは、全社員を対象に希望退職者を30人ほど募集。希望退職者には特別加算金を支給する。

このほか、全事業所の全従業員を対象に4月1日から当面の期間、原則としてとテレワークとすることも決めた。全業務はテレワークによって通常通り継続していく。

なお、同社の2019年12月の決算では連結売上高は前年の78億9100万円から65億9400万円に大幅に減少。前年から一転して、3億6900万円の経常損失、7億6600万円の当期損失を計上している。