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観光庁、夜間・早朝の魅力を創出する事業を募集、地域の文化財や国立公園のほか、DMOなど地域組織を対象に

観光庁は、「令和2年度 夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業」の事業実施者の募集を開始した。この事業は、夜間・早朝における観光資源の有効活用のほか、文化庁、環境省と連携し、地域の博物館・美術館や国立公園などにおける取り組みを活用した面的な夜間・早朝の魅力向上を図るもの。この取り組みを通じて、地域における夜間・早朝の訪日外国人旅行者の回遊性を高め、特に地方部における訪日外国人の旅行消費額の増加や長期滞在につなげることを目的とする。

応募主体は、原則として、地方公共団体及び民間事業者等が連携する組織や団体、協議会など(観光地域づくり法人DMOが含まれることが望ましい)。

募集対象事業は、A型とB型に分かれる。A型では地域の美術館・博物館、文化財などと地域の国立公園、温泉地などに分類され、いずれか、あるいは双方と連携し、一定のエリア内において、複数のコンテンツで、夜間・早朝の活用を総合的に図る創出事業。

B型はテーマに基づいたコンテンツ整備などを行う時間市場の創出事業で、花見、花火、祭りなど地域の伝統的イベント、空き家や古民家などの遊休施設の活用、MICE参加の外国人向けの取り組み、地域の食や酒類の活用、若手人材を活用した取り組みが対象となる。

募集の締切は2020年5月11日。事業実施者の選定に当たっては、応募期限までに応募があったもののなかから、観光庁・文化庁・環境省および民間有識者により構成される選定委員会において選定される。

1事業当たりの上限額は 1500万円(税込)を目安とするが、採択件数の多寡や、採択過程における観光庁、文化庁、環境省および民間有識者からのヒアリングの結果などを踏まえたうえで、金額を調整する。

夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業 公募要領(PDFファイル)