トラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国では出入国の制限が続いている。トラベルボイスは状況を随時取りまとめており、2020年6月5日現在の欧米豪主要9カ国⇔日本の出入国の規制状況は下記のとおり（国によっては一部、外交関係者、長期滞在資格保有者などの特例が認められる場合もある）。
日本と欧米豪主要国との出入国規制に緩和はないが、スペインが6月3日付で 緊急事態宣言を6月21日まで延長。また、これまで具体的に入国規制を発表していなかったイタリアが、6月3日から15日まで、緊急性の高い事態、健康上の理由を除き、EU、シェンゲン協定加盟国、英国、アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン以外の国・地域からの移動を禁止していることが外務省海外安全ホームページに記載された。
日本への入国については日本政府による規制、各国への日本からの入国は、現地政府による規制。日本政府は2020年3月25日付で日本邦人に対して全世界への渡航自粛（海外安全情報レベル2：不要不急の渡航は止めてください）を発出している。
2020年6月5日現在の、欧米豪主要9カ国と日本の出入国の規制状況は次のとおり。（以下、前回からの変更点は※印）
米国
米国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→米国
- 入国後14日間は自宅などでの待機を求める [6/5現在]
- 北マリアナ諸島への渡航者は検問施設に移送され、5～7日間の検疫、検査、毎日の症状の観察対象。グアムは14日間の強制隔離。ただし、入国前1週間以内に実施されたPCRテストの陰性証明を提示する場合は、自分が予約したホテルなどで14日間の自主検疫［6/5現在］※
オーストラリア
オーストラリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→オーストラリア
- 全ての者（オーストラリア人、オーストラリア永住者と直近の家族、オーストラリア在住のニュージーランド人を除く）の入国を禁止。ただし、空港内での8時間以内のトランジットのみ可能 [6/5現在]
英国
英国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→英国
- 6/8から、外国から英国に到着した者は14日間の自己隔離。連絡先フォームを提出し、申告した場所が隔離先として要件を満たさない場合は、政府が手配する施設で隔離［6/5現在］
カナダ
カナダ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→カナダ
- 空路、海路について、6/30まで外国人の入国を禁止 [6/5現在]
フランス
フランス→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→フランス
- EU、シェンゲン協定国、英国以外の出身者は入国禁止 [6/5現在]
ドイツ
ドイツ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→ドイツ
- EU、EFTA（欧州自由貿易連合）、英国以外の出身者は入国禁止。 [6/5現在]
イタリア
イタリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→イタリア
- 6月3日から15日まで、緊急性の高い事態、健康上の理由を除き、EU、シェンゲン協定加盟国、英国、アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン以外の国・地域からの移動を禁止。自らの住所への帰還は認める［6/5現在］※
スペイン
スペイン→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→スペイン
- 6/15まで、日本人を含むスペイン国民以外は、EU、シェンゲン協定加盟国の居住者で自己の住居に直接向かう者、国境を超えて通勤する労働者などを除き入国を拒否。6/15までの措置だったが、6/3付で緊急事態宣言の6/21までの延長が決定した［6/5現在］※
ロシア
ロシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/5現在]
日本→ロシア
- 当面の間、すべての外国人の入国を一時的に制限 [6/5現在]
- ロシアの大使館・領事館でのビザ申請・受理・発給停止 [6/5現在]
- ロシアの空港と外国空港との定期便・チャーター便の運航を停止。外国から帰国するためのロシア国民のための航空便、政府の個別決定に元づく航空便は例外 [6/5現在]
以下は、直近の欧米豪3カ国からの訪日客数の推移。
※本グラフはコピー＆ペーストで自由に転載可
出典／参考情報
・外務省 新型コロナウイルス（日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限）