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今後の「出張」への意識調査、世界では不安の一方で「楽しみ」が3割、日本人は仕事への実直さが浮き彫り

出張・経理精算管理クラウドを提供するコンカー社が、世界のビジネスパーソンを対象に出張に関する調査を実施した。結果からは、リモートワーク浸透も「出張がなくなったことで企業にネガティブなインパクトがある」と考えている人が92%に。出張がビジネスに重要な役割を果たしていることが浮き彫りになった。今後の出張について、日本は心配する声が多いが、他国からは「楽しみ」との前向きな声も上がっているようだ。

調査は2020年6月9、10日に、日本をはじめ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国、インド、UAEなど世界23マーケットで、年に3回以上行く人を対象に実施。サンプル数は4850人だった。

これによると、「次に出張に行くならばどんな感情か」の問いに対し、世界では「心配だ(39%)」がトップの一方で、「楽しみだ(32%)」が3分の1を占めておりポジティブな感情が見られた。

一方で、日本は「心配だ(41%)」、「不安を感じる(38%)」が大多数だった。出張が再開した際、一番不安になることについては、「自分が体調不良になること(60%)」、「家族にうつしてしまうこと(56%)」と、自分はもちろん、周囲への感染拡大を懸念する声が多くみられた。

もっとも、出張に行く際に一番重要なことのトップは、世界平均が「自分の身の安全と健康(38%)」だったのに対し、日本は「出張の目的が果たされること(32%)」との結果に。同社の調査では昨年も同様に日本は「出張の目的が果たされること(43%)」が1位だったが、新型コロナウイルス流行下でも日本人が生真面目であることがうかがえる。

発表資料より