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近畿日本ツーリスト、「星空の世界遺産」目指す東京・神津島でモニターツアー、夜の観光コンテンツ磨き上げへ

神津島の星空(ありま展望台より)撮影:成澤広幸

近畿日本ツーリスト首都圏は2020年12月11~14日、東京都・神津島での「神津島の星空撮影&観賞会モニターツアー」を実施する。観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業のひとつとして6月に採択された、「『星空の世界遺産』を目指す東京都・神津島の『ダークスカイ・アイランド』実証事業」の一環。同社は「ナイトタイムエコノミーにも資する新たな観光コンテンツとして磨き上げたい」などとしている。

神津島は本部をアメリカ・アリゾナ州に置く「国際ダークスカイ協会」が、島全域を「星空保護区」に認定。今回のイベント実施では、総合光学機器メーカー、ビクセンがこれまでの星空イベント事業経験をもとにアドバイスしており、当日は島内外のカメラマンや星空ガイドと協力し、神津島ならではの星空イベントを開催する。

ツアーは竹芝客船ターミナルにより神津島へ向かったあと、神津島で2日間の島内観光、星空撮影、ビクセンによる鑑賞会を開催する。

なお、星空保護区認定制度は、米国アリゾナ州に本部を有する NPO 団体・国際ダークスカイ協会(IDA)が認定する光害の影響なく、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みをたたえる「ダークスカイプレイス・プログラム」の和名。認定地を総称したものを星空保護区といい、国内では、神津島村のほかに、沖縄県の西表石垣国立公園が認定されている。