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国連世界観光機関、「旅行者保護に関する国際規定」で7つの原則を策定、緊急事態時の援助で100カ国以上が合意

国連世界観光機関(UNWTO)は、「旅行者保護に関する国際規定」をまとめ、その内容について世界100カ国以上の国際組織や民間業界団体と合意した。UNWTOは、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、海外旅行者が安心して旅行できる環境を整えるために、この国際規定を策定した。

今回合意されたのは、国際規定の第2章「旅行者が緊急事態に陥った場合の援助」で明記された7つの原則。これは、感染症だけでなく、緊急事態時に旅行者を援助するガイドラインとして定めたもの。

7つの原則は以下の通り。

  1. 旅行者保護にあたっては、世界共通の方法を構築し、各国の政策と施策とを一致されること。
  2. 公正かつ平等に旅行者が望むものと支援できるものとのバランスを取ること。
  3. 国際的な官民協力体制を改善していくこと。
  4. 公的機関および観光サービス提供者は、旅行者に対して、タイムリーで客観性のある情報を明確かつ包括的に提供し、誰でもその情報にアクセスできるようにすること。
  5. 特別な援助が必要な障がい者も健常者と同様に支援すること。
  6. 旅行者および観光サービス提供者はそれぞれの持つ権利を明確にすること。
  7. 緊急事態に対応するためのリスクに対する法的手続きを確立すること。