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東急不動産と凸版印刷ら、ワーケーションの生産性を効果検証、心拍や脳波のデータ活用

東急不動産と東急リゾーツ&ステイ、凸版印刷の3社は、従業員のパフォーマンスを向上させるワーケーションプログラムの実証実験を2021年5月17日から開始する。新型コロナウイルス感染拡大を機に、新しい働き方としてワーケーションの導入検討が進んでいるものの、実際の労働生産性に与える効果のエビデンスが少ないことが課題になっているのが背景。ワーケーションの普及で得られる新しい働き方モデルの実現を目指す。

凸版印刷が心拍や脳波などのセンシングデータを活用して個々人が自分のパフォーマンス向上を図れるプログラムを開発。東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、東急不動産ホールディングスグループが運営する全国のホテルでこれまで推進したワーケーションの課題抽出やプログラムの検証、ワーケーション実施施設の提供を行う。

具体的には、5月17日~7月1日の期間中、ホテルハーヴェスト浜名湖、ホテルハーヴェスト勝浦で、凸版印刷の顧問でもあるハーバード大学医学部客員教授根来秀行氏監修のもと開発した24時間の過ごし方のプログラムを実施する。ワーケーション実施中はプログラムを体験しながらセンシングを活用し、そのプログラム項目が自分に合っているかどうかを判断。ワーケーション前後の状態もセンシングすることで、通常業務に戻っても継続的にパフォーマンスが向上することを検証する。