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米ヴァージン、3回目の有人宇宙飛行試験に成功、NASAのプログラムで商業化に向けた科学的調査も

民間宇宙旅行の実現を目指す米ヴァージン・ギャラクティック社は2021年5月22日、3回目の有人宇宙飛行試験に成功した。今回は初めて米国ニューメキシコ州のスペースポート・アメリカから打ち上げ。これで同社は米国内に3ヶ所の打ち上げ拠点を持ったことになる。

有人宇宙船「VSSユニティ」は、パイロット2人を乗せて、母船VMS Eveから切り離された後、マッハ3の速度で高度55.45マイル(約89km)の宇宙空間に到達。グライダー状態でスペースポート・アメリカに帰還した。

今回の実験では、米航空宇宙局(NASA)のプログラムの一環として商業化に向けた科学的調査が行われたほか、米連邦航空局(FAA)の再利用宇宙船オペレーターライセンス取得に向けたデータ収集、アップグレードされた水平尾翼と飛行制御装置の試験も実施された。

「VSSユニティ」は、2018年12月に米空軍が宇宙空間と定義する高度80km以上に初めて到達した。

ヴァージン・ギャラクティックは、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンが設立した宇宙旅行ビジネス企業。