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ワンワールド、二酸化炭素排出量ゼロへロードマップ策定、航空14社での取り組み推進、各国政府に協力呼びかけも

世界3大航空連合のひとつ、ワンワールドは、2050年の実質二酸化炭素排出量ゼロの目標に向けたロードマップを明らかにした。加盟する航空14社は、機材の近代化、運航効率の改善、国際民間航空機関が認証する持続可能な航空燃料(SAF)の使用、カーボンオフセットの仕組みなどを通じて、目標に向けた活動を推進していく。

また、ワンワールドは、各国政府や業界団体に対して、航空分野の脱炭素化に向けたパートナーシップや支援を呼びかけていく方針だ。今後、航空機技術の進化やSAFの開発や供給体制の進展に合わせて、ロードマップは更新されていく予定としている。

ワンワールドの取り組みとは別に、加盟航空会社はそれぞれ独自にゼロエミッションに向けた活動を続けているところ。

2021年3月にワンワールドに加盟したアラスカ航空は2040年まで実質ゼロを目指すと発表。ブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空の親会社IAGは、2030年までにSAFによる飛行を全体の10%にまで引き上げ、同社の取り組みをサプライチェーンまで拡大していく計画。

キャセイパシフィック航空は、2030年末までに地上での排出量を2018年比で32%削減する。フィンエアーは、2025年までに2019年比で排出量を半減し、2045年までにゼロエミッションを目指す。

また、JALは2030年までに、総燃料消費の10%をSAFとし、2030年までに2019年比で排出量を10%削減する。カンタス航空は、2050年までのゼロエミッションを目指すともに、SAFの開発に500万豪ドル(約4億円)を投資する。

※豪ドル円換算は1豪ドル80円でトラベルボイス編集部が算出