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エアアジアCEO、「我々は、もはや単なる航空会社ではない」、投資会社として、持株会社名を「キャピタルA」に変更

アジアLCCのエアアジア・グループは、持株会社の名称を「キャピタルA」に変更したと発表した。同グルーブは、航空事業だけでなく、スーパアプリでのライフスタイルビジネスに注力しており、今後持株会社の名称を変更することで、投資会社としての位置付けを強めていく考え。航空事業の「エアアジア」ブランドはそのまま継続する。

キャピタルAのトニー・フェルナンデスCEOは、「キャピタルAは、さまざまなビジネスポートフォリオを持つ投資会社。航空サービスから、デジタル旅行サービス、ライフスタイルサービスまで、低コストで最高の価値を引き続き提供していく。我々はもはや単なる航空会社ではない」とコメントしている。

エアアジア・スーパーアプリでは、食品、eコマース、配達、配車など16の製品とサービスを提供。また、モバイル決済の「BigPay」、航空エンジニアリングの「アジア・デジタル・エンジニアリング(ADE)」、流通事業の「Teleport」などを東南アジアで展開している。

現在の月間ユニークユーザー数は約5000万人。BigPayでは韓国のSKグループから1億ドル(約115億円)を調達。グルーブ全体ではこれまでに25億リンギット(約675億円)を超える資金の調達に成功している。

キャピタルAでは、5年間の中期計画のなかで、2026年までに航空事業以外の収入を全体の50%にまで高める目標を掲げており、フェルナンデスCEOは「アフターコロナでの航空事業の回復に合わせて、ライフスタイルビジネスも相乗効果で収益を伸ばすことが可能」と自信を示している。

※ドル円換算は1ドル115円、リンギット円換算は1リンギット27円でトラベルボイス編集部が算出