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マリオット、2021年度第4四半期は大幅な増収増益で黒字に転換、米国とカナダでの回復が後押し

マリオット・インターナショナルは、2021年度第4四半期(2021年10月~12月)の営業実績を発表した。売上高は前年同期比105%増の44億4600万ドル(約5113億円)、営業損益では前年同期の1億2800万ドル(約147億円)の赤字から6億3500万ドル(約730億円)の黒字となり、当期損益も前年同期の1億6400万ドル(約189億円)の赤字から4億4680万ドル(約514億円)の黒字に転換した。

調整後EBITDAも前年同期の3億1700万ドル(約365億円)から7億4100万ドル(約821億円)に倍増した。

これにより、2021年度通期の売上高は前年比31%増の138億5700万ドル(約1.6兆円)、営業利益は前年同期の8400万ドル(約97億円)から17億5000万ドル(約2013億円)に大幅に増加。当期損益は前年の2億6700万ドル(約307億円)の赤字から10億9900万ドル(約1264億円)の黒字となった。

同社のアンソニー・カプアーノCEOは「コロナ禍の影響が続き、オミクロン株などが新たに発生したものの、第4四半期に入り世界的にホテルの販売可能な客室1室あたりの収益 (RevPAR:Revenue Per Available Room)は大きく回復した」とコメント。宿泊需要の回復に手応えを示した。

第4四半期のRevPARは、世界全体で前年同期比124.5%増。特に米国とカナダでは同143.6%増と大きな回復を見せた。米国を除いた国際市場では同83.3%増。2019年比では、米国とカナダは15%減、国際市場は28%減。

同社ではコロナ禍でもホテル開発を進めており、2021年には新たに約8万6000室を追加。総客室数は2020年末から3.9%増加した。また、2021年末現在の開発案件数は2831件で約48万5000室で、このうち約1万9000件が認可されている。

※ドル円換算は1ドル115円でトラベルボイス編集部が算出