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日本の旅行業界団体、ロシアの軍事侵攻で平和的解決求める決議を採択

旅行会社や航空会社・ホテル・ランドオペレーター・保険会社などの経営者から構成される旅行業界団体のトラベル懇話会は2022年3月4日、3月の理事会および例会で「ロシアによる軍事侵攻の即時停止および撤退と外交交渉による平和的解決を求める」決議を採択した。

今回のウクライナへの軍事侵攻は明らかに国連憲章に違反しているとし、トラベル懇話会としてロシアによる軍事侵攻の即時停止および撤退と外交交渉による平和的な解決を求めている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


ロシアによる軍事侵攻の即時停止および撤退と外交交渉による平和的な解決を求めます

ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切った。現在もウクライナ各地でロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いており、多くの市民が犠牲になっていると報じられている。先の大戦後、人類は武力を国際紛争の解決には使わない。すなわち、「いかなる国であろうとも、力による現状変更は断じて許されない」という原則を確立してきた。

国連憲章第2条3項では、「すべての加盟国は、その国際紛争を平和的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決しなければならない。」とされ、続く4項では「すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。」と謳われている。これに照らせば、ロシアの今回のウクライナへの軍事侵攻は、明らかに国連憲章に違反していると言わざるを得ない。

同時に、同条2項では、「すべての加盟国は、加盟国の地位から生ずる権利及び利益を加盟国のすべてに保障するために、この憲章に従って負っている義務を誠実に履行しなければならない。」とし、その履行をすべての加盟国の義務としている。

私たち、トラベル懇話会は、世界の平和を希求し、この国連憲章が定めるところによりロシアによる軍事侵攻の即時停止および撤退と外交交渉による平和的な解決を求めるものである。

2022 年 3月4日

トラベル懇話会3月理事会並びに例会参加者一同