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大阪で第1回「日本観光ショーケース」開催、今年は3日間で約5000人が来場、万博に向けて毎年開催へ

日本観光ショーケース実行委員会は、2022年3月25~27日、大阪市のインテックス大阪で展示会イベント 「日本観光ショーケース in 大阪・関西」を開催した。

日本観光の情報発信を目的に、今年初めて行われたもの。出展者は全国の自治体や観光事業者など156団体、25日のビジネスデイには観光事業者を中心に1273人、26~27日は一般消費者と観光事業者が3502人、3日間の合計では4775人が訪れた(主催者、来場者を除く)。商談の総数は3日間で585件。

イベント初日の開会式では、大阪府の吉村洋文知事がビデオメッセージで大阪経済における観光の重要性を強調。3月21日を期限に全国的に「まん延防止等重点措置」が解除された直後という好機に開催されるイベントであることに触れ、「ウィズコロナ時代の旅への取り組みが今後の観光に求められている、この時期に開催されることは(事業者や旅行者にとって)大きな参考になると思っている。」と開催効果に期待を寄せた。

また、「観光の復活の為には、 まず国内の旅行から取り組んでいくことが非常に重要」である認識とともに、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて「コロナ後のインバウンド回復にも積極的に取り組んでいく」姿勢を示した。

吉村知事からのビデオメッセージ来賓として登壇した日本観光振興協会の常務理事・皆見薫氏は、このイベントが日本の観光の再起動にむけたターニングポイントとなること、コロナ禍で旅行スタイルが変化する中、新たに生まれたマイクロツーリズムとともに広域観光が再開されることに期待を寄せた。

日本観光振興協会の常務理事・皆見薫氏

初回となった同イベントだが、次回はすでに2023年3月24日~26日の開催が決定している。開会式であいさつにたった実行委員会事務局長・落合和之氏(マイナビ執行役員)は、「大阪の地で毎年開催する」計画であることを表明。そして、「きたる大阪万博の年には、 大阪から日本中を旅してもらう、 そんな展示会を創り上げる 」と決意を示した。

実行委員会事務局長・落合和之氏(マイナビ執行役員)

会場の様子は以下のとおり。久しぶりにリアル開催された観光イベントでは、感染症対策を行いながらの活発なコミュニケーションが図られた。

自治体によるブース(北海道)旅行テックゾーンの様子自治体のブース(和歌山県)会場内セミナーの様子(メタバースによる新たな観光体験の可能性)