カナダ観光局日本地区代表の半藤将代氏が、2023年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

半藤氏は、今春以降にカナダへの航空便数がコロナ前を上回り、新規路線の就航も予定されるなど、本格的なカナダ観光の復活が期待されると言及。「カナダの、その奥へ――。」をテーマに、圧倒的な大自然、多様な文化とホスピタリティあふれる人々、共生の精神が深く根ざすカナダの奥にふれられるような新しい観光を体感できるキャンペーンを始動すると説明した。また、カナダ観光局として、環境、文化・社会、経済のサステナビリティを重視し、その土地をより良い状態にして将来世代に引き継ごうという再生型観光に取り組んでいくとも意気込んだ。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。

2023年　年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年はコロナ禍とウクライナ戦争、物価高と、先の見えない不安が続いたものの、ついに海外旅行が再開されました。今年の春以降はカナダへの航空便数もコロナ前を上回り、新規路線の就航も予定されるなど、いよいよ本格的なカナダ観光の復活が期待されます。カナダと日本の旅行業界の結びつきは強く、カナダの各州・準州、DMOやサプライヤーが一丸となり、お客様を安全にお迎えする準備が整っています。

これまでカナダ観光局では、カナダの大自然に心解き放たれ、自由な心でその土地で暮らす人々や野生動物とつながる、そんな旅づくりに取り組んでまいりました。こうした活動の結果、旅行会社はじめ業界の皆様からご支援を賜り、カナダならではの体験価値、交流価値にもとづく新しい観光のあり方を方向づけることができたと意を強くしております。

その方向性をさらに確かなものにするため、今年は「カナダの、その奥へ──。」をテーマに、実際に新しい観光を体感していただくキャンペーンを始動します。圧倒的な大自然、多様な文化とホスピタリティ溢れる人々、そして共生の精神が深く根ざすカナダ。息を呑むような絶景の、その奥にある物語に触れ、共感することで、旅行者の人生に新しい輝きをもたらしてくれるでしょう。

社会の分断が懸念されるいまだからこそ、フィクションではないリアルな体験、発見や交流、特別な時間を共有する観光の力はますます重要になっています。カナダ観光局は環境面、文化・社会面、経済面のサステナビリティを重視し、その土地をより良い状態にして将来世代に引き継ごうという再生型観光に取り組んでいます。

連綿と受け継がれてきた豊かな土地に暮らす人々、そしてそこを旅して、その土地に愛着を感じる人々。地元愛を分かち合うことで、その土地が観光客にとっても大切な場所になる。そんな新しい観光によって、より心豊かで幸せな社会を実現していきたいと思います。引き続きご支援を賜われれば幸いです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

カナダ観光局

日本地区代表　半藤将代