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フランスと熊本県、観光交流の促進で覚書締結、伝統工芸など文化・歴史資源で観光地域づくり

写真:Atout France

フランス観光開発機構と熊本県は、国際観光交流の促進に関する新たな覚書を2025年6月2日に締結した。伝統工芸や食文化、自然・歴史資源などを活かした観光地域づくりを強化するため、協力して観光振興に取り組むことを確認したもの。

覚書に基づき、熊本県のキャラクターである「くまモン」が7月にフランスを訪問して日本文化とエンタメを伝える「ジャパン・エキスポ」に参加するほか、ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏でタピストリーと磁器の伝統工芸で知られるオービュッソン、リモージュを訪れる予定。

両者はこれまでも、くまモンがフランスを訪問したり、2017年にフランス観光開発機構から、くまモンに委嘱された「フランス観光親善大使」としての活動を通じて交流。2019年1月には一度目の覚書を締結している。

新たな覚書締結を受け、フィリップ・セトン駐日フランス大使は「熊本県とフランスの関係がより深まっていることの証であり、観光分野にとどまらず、文化的、経済的なつながりにも及んでいる」などとコメント。木村敬熊本県知事「伝統工芸や手仕事、食文化など、地域が守り育ててきた歴史・文化・自然などを活用したプロモーションを相互に実施することで、さらなる国際観光交流の促進を図る」と述べた。