トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)とGoogleは、新たなグローバル消費者レポート「Why Travel?」を発表し、2026年の5つの旅行トレンドを明らかにした。このレポートは、トリップ・ドットコム・グループのグローバル予約データとGoogleの検索データ(2025年1~6月)を組み合わせもの。
1つ目のトレンドは「自分らしさを表現する旅行」。SNSが旅行予約に影響を与えており、旅行の選択に個性や美意識が反映されるようになっているという。調査によると、タイ、インドネシア、インドでは75%以上の旅行者がSNSのライブ配信を視聴し、40~76%が配信リンクから直接予約をおこなう可能性があるとみている。
2つ目は「学びと体験を重視する旅行」。文化体験や深い学びを重視する傾向が強まっており、例えば「日本の茶道」に関するGoogle検索は前年比53%増となった。
3つ目は「ウェルネス体験型の旅行」。「ゴルフ&スパ」のGoogle検索は300%増、「スキー&スパ」パッケージは250%増となるなど、癒やしとアクティブ体験を組み合わせた旅行が拡大しているという。
特に、世界で温泉体験への注目が高まっている。Google検索で欧州全域の「Thermal Trails(温泉トレイル )」は前年比28%増加。オランダ、ベルギー、リトアニア、ドイツ、フランスからの旅行者に人気が高い。アジアでも温泉関連は検索は前年比20%増しており、シンガポール、タイ、オーストラリア、香港、ニュージーランドからの旅行者が牽引している。その中でも、日本の温泉地が急成長しており、登別温泉、定山渓温泉、唐津温泉で需要が高まっているという。
4つ目は「つながりを楽しむ旅行」。友人や家族、ファンコミュニティが旅行先選びに影響を与え、コンサートやスポーツ観戦は主要な旅行動機になっている。調査によると、3分の2の旅行者が海外の音楽ライブのために渡航すると答えたほか、海外でランニングやサイクリングなどを楽しむ旅行者は5倍に増加している。
5つ目は「テクノロジーと共に進化する旅行」。旅行計画でAI検索を利用する人は前年比で190%増と急増しているという。
レポートの詳細は以下で確認することができる。