決済ソリューションを提供するネットスターズ社、VoxAI Japan、国際メディカル・コーディネート事業者協会(JIMCA)の3者は、2026年4月1日、外国人患者の受付から会計までを一気通貫で支援する統合型ソリューションの共同開発に合意した。このシステムは、自律型AIエージェントによる24時間365日の多言語受付対応と、診療前に医療費の与信枠を確保する事前決済(オーソリ)機能を組み合わせたSaaS型システムだ。
開発の背景には、訪日外国人や医療インバウンドの増加に伴う、医療機関の深刻な未収金課題がある。厚生労働省の調査では、回答した病院における外国人患者の未収金総額は約13億円に上り、特に訪日外国人の入院1件あたりの平均額が300万円を超えるなど経営への影響が懸念されている。
AIエージェント機能は日本語、英語、中国語、韓国語等の主要言語に対応し、会話内容を即座に日本語で要約・データ化することでスタッフの負担を軽減する。また、事前決済機能は宿泊施設等で利用される仕組みを医療向けに最適化。診療前に概算額をクレジットカードで仮押さえすることで未収金リスクを抑制する。診療後は確定金額に基づき売上確定をおこない、差額は自動で返金処理される仕組みだ。
このシステムは2026年5月以降、国立大学病院や民間総合病院にて実証導入を予定。ネットスターズの決済インフラ、VoxAI JapanのAI技術、JIMCAの医療知見を統合し、持続可能な医療提供体制の構築に貢献することを目指している。