UNツーリズム(国連世界観光機関:UNWTO)と国連環境計画(UNEP)は、世界的に課題となっている食品廃棄物問題に取り組む「Recipe of Change(変革のレシピ)」イニシアチブを発表した。世界の大手旅行会社らがこのイニシアティブを取り入れることで、食品廃棄物の削減、消費者の行動変容、より持続可能な食料システムへの移行が加速すると期待されている。
Recipe of Changeでは、事業者の食品廃棄物を測定。2030年までに食品廃棄物の半減を目指す「SDGs12.3」に向けた活動を支援する。
UNツーリズムのシェイカ・アル・ヌワイス事務総長は「食品廃棄物が世界の温室効果ガスの最大10%を占めている現状において、旅行業界は断固とした行動を取らなければならない。『Recipe of Change』はまさにそれを目指しており、観光業界が持続可能な消費に向けた解決策を直接支援していく」とコメントしている。
このイニシアティブにはすでに、アコー、クラブメッド、ヒルトン、マイナー・ホテルズ、メリア・ホテルズ・インターナショナル、ラディソン・ホテル・グループ、シックスセンシズ、TUIグループなどが参加を表明している。
このイニシアティブは、ヒルトンが食品廃棄物測定ツール「Winnow」と連携して実施した「グリーン・ラマダン」キャンペーンでの成功事例などをもとに設計された。キャンペーンでは、2023年の試験運用で参加ホテルの食品廃棄物が60%以上削減、その後も20~30%の削減が達成されている。参加ホテルは2026年には64軒に拡大した。