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欧州大手旅行TUI社、中東情勢で予約の間際化進む、夏の人気旅行先はスペイン、ギリシャ

欧州大手旅行TUI社は、2026年度下半期(7~12月)の見通しを明らかにした。それによると、地政学的リスクが続くなかでも、自社アセットを持つホリデー・エクスペリエンス分野(自社ホテル、クルーズブランド、体験&アクティビティ事業を含む)の需要は堅調に推移し、旅行販売を主とするマーケット+航空事業分野(旅行会社、販売、TUI エアライン)では直前予約が増加傾向にあるという。

ホリデー・エクスペリエンス事業分野のうちホテル&リゾート部門では現在のところ、予約率は前年同期比6ポイント減少しているものの、平均価格は同4%増と増加する見込み。

クルーズ部門では、クルーズ乗船日数が前年同期比で6%増加。予約率は1ポイント上昇し、1日当たりの料金は同3%上昇する見込みだという。

体験アクティビティのTUIミューズメントの予約数は、差別化商品の投入によって、一桁台半ばの伸びを見込む。

今夏の旅行予約は間際化?

マーケット+エアライン事業分野では、中東情勢の影響によって、2026年夏の消費者の予約行動に変化が見られるという。予約データによると、特に西地中海諸国への旅行で直前予約が活発化。今夏シーズンの休暇を計画している消費者の半数弱がまだ予約をしていないと見ている。

需要はバレアレス諸島やカナリア諸島を含むスペイン、ギリシャなどが人気を集めている。

TUIは、2026年度営業見通しについて、これまで2025年度の242億ユーロ(約4.5兆円)から2~4%増加すると予想していたが、地政学的影響や燃料費高騰などの市場環境の変化を踏まえて、その予測を停止。EBITについては、当初前年度の14億ユーロ(約2580億円)から7~10%の増加を見込んでいたが、11億ユーロ(約2020億円)から14億ユーロに下方修正した。

※ユーロ円換算は1ユーロ184円でトラベルボイス編集部が算出