香港政府観光局、2014年日本人旅行者は約108万人で「順調」、新プロモーションは旅行者の声を活用

香港政府観光局によると、2014年の香港への日本人旅行者は108万人に落ち着く見通しだ。香港への旅行者は、2014年9月末から発生した反政府デモで、一時的に低下したものの2014年1月~11月は3.5%増の99万人。宿泊を伴う観光目的の旅行者は15.9%増で、同局日本局長の堀和典氏(写真右)は、日本人の海外旅行者数全体と比較すると「堅調に推移した」と評価した。

この数値は、旅行関係者を招いたレセプションで堀氏が発表したもの。2015年は、日本/香港間の航空座席が2014年/15年の4月比で350万席から420万席と20%増の増加となる予定で、さらなる期待がかかる。航空座席の増加は、旺盛な香港からの訪日需要の堅調さなどを受けて、香港ドラゴン航空の羽田便就やLCC各社が積極的に路線展開を図っている。双方向の交流拡大で、堀氏は2015年の日本人旅行者数が「2ケタ増に」成ることを期待。来日した同局会長のピーター・ラム氏は「2015年を成功の年に」と旅行関係者に意欲を語った。


▼2015年新プロモーションは「街歩き」訴求

同局は、こうした背景から日本人旅行者誘致に向けたプロモーションを強化する。2015年は、従来から訴求してきた食の魅力にプラスして、香港のユニークな文化に触れる街歩きの魅力を紹介するキャンペーンを実施。また、告知手法のひとつとして、現地在住の日本人や旅行者のSNS投稿などの一般の人々のコンテンツを活用し、消費者の声をもとに街の魅力を拡散していく方針だ。


左:同局会長のピーター・ラム氏/右:GENERATIONS の白濱亜嵐さん

キャペーンは「元気になる香港‐MY TIME FOR REVALITALIZATION-」。同局は、日本国内で人気ユニットGENERATIONS from EXILE TRIBEを 2015 年度香港観光親善大使に起用しており、エネルギッシュな印象のメンバーが、熱気あふれる街を紹介する。

また、東西の融合文化、レトロと現代の二極文化、多くの風水スポットなど、知る人ぞ知るスポットや文化体験を街歩きで楽しめる動画を制作。動画サイトで公開するほか、DVDとして旅行会社に配布することで店舗やイベントで利用できるものとした。

【動画】YouTube: Fall In Love with HK

【動画】 YouTube: Let Hong Kong Inspire Your Look

堀氏は、今回のキャンペーン手法のひとつとしてオピニオンリーダーのソーシャルメディア上のコンテンツなどを活用していくことについて「知る人ぞ知るスポットや変化する街を消費者の声をもとに伝えていく(堀氏)」。と意欲的を見せた。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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