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“手ぶら”観光促進へ、観光庁が協議会を開催 -訪日旅行者の受入環境の定着化目指す

観光庁は2014年12月24日、第1回手ぶら観光促進協議会を開催する。「手ぶら観光」とは、訪日旅行の多数を占めるFITの旅行者が、自らスーツケース等の大きな荷物を持って国内を移動するのではなく、宅配運送サービスを利用し、手ぶらで移動しながら観光できるようにするもの。例えば、空港到着後に宅配運送サービスで当日配達サービスを利用し、日本到着後からすぐに観光をできるようになる。

観光庁では訪日外国人旅行者の受入環境整備の一環として「手ぶら観光」を促進しており、昨年度はアンケート調査とモニターツアーを実施。その結果、日本の宅配運送サービスの利用意向が高かったものの、認知度が低く、外国語の対応が不十分などの課題が明らかになった。そこで協議会を開催し、認知度向上などの具体的な取組みを検討していく。第1回の会合では最新の取り組み状況やこれまでの検討結果、共通ロゴマークの公募案やホームページへの掲載に関する登録・認証要件を確認する。

なお、現在、「手ぶら観光」としてはヤマト運輸が中部国際空港との共同企画を行なっているほか、佐川急便が東京駅で実施している。