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ヤフー、旅行比較サイト世界大手の英スカイスキャナーと合弁で新会社、宿泊在庫の連携も視野

ヤフー(Yahoo! JAPAN)と英・スカイスキャナー社は、2015年7月8日、合弁事業会社「スカイスキャナージャパン(Skyscanner Japan)」を設立した。資本金は3億円で、株式保有割合はスカイスキャナーが51%、ヤフーが49%。代表取締役にはスカイスキャナーのCEO兼共同創設者ガレス・ウィリアムズ氏が就任する。

スカイスキャナー社は、英国発の世界で成長を続ける旅行横断比較サイト(メタサーチ)。すでに日本市場での本格展開を進めており、シンガポールに日本チームを結成して事業を拡大してきた。

今回の合弁会社設立は、同社の世界展開の中でも日本が初めての事例。同社は、これまで日本展開について「日本人にあわせたサービスを」というポイントを強調してきた。日本での展開で、Yahoo!JAPANをパートナーとして決定した背景は、日本人ユーザーの多いポータルサイトと連携することが日本での展開に弾みがつくとした考え方とみられる。

ヤフー広報によると、今回の合弁会社の社名は、スカイスキャナー社のテクノロジーやブランドをベースに活動していくことから決定したもの。役員体制は、両社から3名配置する予定だ。

第一弾の取組としては、Yahoo!トラベルとの展開は発表されていないが、今後はYahoo!トラベルの宿泊在庫を連携することも計画されている。ヤフーでは、トラベル事業において積極的な展開を見せており、今後の発展性のある連携があるものと思われる。

両社の取組み第一弾として発表されたのは、「検索」での連携。「Yahoo! 検索」で出発地や目的地、「航空券」といったワードを入力すると、検索結果にスカイスキャナーの「航空券検索」機能が表示されるようになった。ヤフーの検索結果機能充実と同時に、スカイスキャナーでは日本を対象とした認知度向上を期待するものだ。

「Yahoo! 検索」画面からの検索イメージは以下のとおり。