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日本人の宿泊旅行の実施率が4期連続低下、次期の意向も減少に -日本観光振興協会

日本観光振興協会(日観振)の「短期観光動向調査(2015年6月分)」によると、2015年4月~6月の日本人の宿泊旅行実施率は、前年比2.8ポイント減の31.5%に低下した。訪日外国人需要が増加する一方、日本人の国内観光旅行は2014年7月~9月期以降、4期連続で減少傾向となっている。

旅行目的地は「関東」が引き続きトップだが、前年よりも1.6ポイント減の8.9%に縮小。2位の関西も0.7ポイント減の6.7%など、多くの方面で減少した。その中で、甲信越が0.85ポイント増の3.8%に上昇。東北も0.2ポイント増だが3.3%となった。

日本観光振興協会:報道資料より

2015年7月~9月期の宿泊旅行意向も、5.5ポイント減の44.3%に低下。旅行意向も2015年1月~3月期分から3期連続で減少となっている。特に20代と50代の旅行者の減少幅が大きい。方面別では関東が2.0ポイント減の10.6%となり、人気1位ながら下落幅も大きい。

日本観光振興協会:報道資料より

なお、2015年4月~6月の旅行意向に対する実現率(旅行意向が実際に実現した割合)は、78.2%で、前年よりも2.7ポイント低下した。

調査は2015年6月4日から8日まで、一般消費者を対象にインターネットによるアンケートで実施したもの。15歳以上の男女、約4000の回答から集計した。