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沖縄ツーリストがホテル予約でOTA事業に参入、日本人・外国人の双方をターゲットに総合力向上へ

沖縄ツーリストは宿泊予約サイトを立ち上げ、OTA事業を開始した。現在、沖縄ツーリストでは日本人向けのパッケージツアーや、日本人と訪日外国人客向けのレンタカーサイトを展開し、オンライン予約に対応している。しかし、旅行形態の多様化に対応するためには、これまで提供していなかったFIT向けの宿泊予約サイトが必要と判断。勢いのある訪日観光客を中心に、日本人を含む従来取り込めていなかったマーケットをターゲットとし、旅行会社としての総合力向上を図る。

宿泊予約サイトは日本語のほか、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、英語の5言語に対応。ターゲットとする訪日外国人のなかでも、特に重視する中華圏、韓国、ASEAN諸国を意識した。掲載施設は宿泊施設への直接営業を中心に、各サイトコントローラとの連携開発を推進。小規模施設向けに少額投資での掲載を可能とするため、独自の管理画面によるコントロール機能も装備する。

また、地元の旅行会社の運営する宿泊予約サイトとして、目的地から近いホテル情報の提供など独自サービスの開発を行なっていく。旅行の目的が「行くこと」から「体験」に変化しているなか、消費者の旅行のスキル向上に伴ったサービスを提供していく考えだ。

今後は素材を持つ旅行会社としての強みを生かし、他サイトとの差別化を図る方針。例えば、グループ会社のOTSレンタカーとのクロスセルや、国際通りの「OTSツーリストラウンジ」を利用したベネフィットの提供、自社で開発したICチップ内蔵リストバンド「スマイルタグ」による施設入場や支払い簡素化などの独自サービスなどを検討している。