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世界2大OTAグループ・プライスライン、予約総額が2割増の1.8兆円、グローバル市場が増収増益をけん引 ―2016年1~3月決算

世界で躍進を続けるブッキングドットコム(booking.com)やKAYAKなどのオンライン旅行予約、飲食店予約のオープンテーブル(opentable)などを傘下にもつプライスライン・グループは2016年第1四半期(2016年1~3月)の決算を発表した。それによると、グループ全体の旅行予約額は21%増の167億米ドル(1ドル110円換算で約1兆8300億円)。代理店収入、販売収入、広告収入などをあわせた総収入は前年同期比16.7%増の21億5000万米ドルだった。

総利益は21%増の20億米ドルで、そのうち米国以外での国際事業では23%増の17億米ドル。GAAP(General Accepted Accounting Principles)における当期利益も前年の3億3300万米ドルを上回る3億7400万米ドル、非GAAPにおける当期利益は24%増の5億3200万米ドル。減価償却前営業利益(Adjusted EBITDA)は27%増の6億7600万米ドルとなっている。

今期の結果について同社では、国際市場をターゲットにした取り組みが予約泊数31%増という大幅な伸びにつながったとコメント。引き続きトップブランドとして、各種プロダクトやサービスなどに向けて積極的な投資をおこなうとしている。

なお、同社では2016年第2四半期の予想も発表。予約泊数は15~22%増、総旅行予約額は11~18%増、収益は7~14%増、総利益は9~16%増と見込み、減価償却前営業利益は7億4000万米ドルから7億9500万米ドルになるとしている。