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熊本・大分へ大手旅行会社が現地視察、プロ目線で交通網の復興状況を確認

日本旅行業協会(JATA)は2016年6月6日と7日の2日間の日程で旅行会社の企画担当者など15名による熊本・大分の現地視察を実施した。

国内旅行推進員会副委員長の池田氏(JTB首都圏代表取締役社長)を団長に、各社部長級、管理職者が参加。初日は熊本空港から南阿蘇の周辺と内牧温泉、2日目は黒川温泉周辺と由布院、大分空港のルートで、熊本県との観光関連組織との意見交換も行なった。

意見交換では、現地側からは「実際に現地を見てもらうことは非常に大事。クチコミで他差しい情報を伝えてほしい」、「“旅で応援”が一番のカンフル剤」など情報発信や送客への要望が述べられたほか、「黒川・由布院のコラボ企画を検討中。旅行会社も支援をお願いしたい」など、新しい企画の発表も。

旅行会社からは「道路は大幅な迂回は必要としないことが分かった」など、交通関係の意見が多く上がった。JATAも「今回の視察で、実際に現地を見て・走ってみると多くの区間は観光バスを含みドライブには支障は少ないことがプロ(旅行会社)の立場から分かった」という。


tabi視察を踏まえ、JATAとしては最新道路情報を一元化し、直接検索しできる九州内の広域交通情報サイトの稼働を要望。これにより、店頭での情報提供や貸切バス利用の団体旅行の行程管理、企画への活用などが可能となるほか、消費者も安心して九州への旅行計画ができるようになると提案した。

また、旅行会社からも単独の地域や温泉だけではなく、広域連携による迂回路利用の観光モデルルートに対する要望があがったほか、直近の送客のみならず、10年10年の長いスパンでの支援への意欲も示された。

なお、JATAでは「旅で応援、行こうよ!九州」の応援ロゴを作成。九州旅行の喚起を目的に、会員各社のパンフレット等で使用していく。


参加旅行会社(団長社以外、社名50音順

熊本県・主な意見交換会参加メンバー(順不同)15組織 19名

大分県、主な意見交換会参加メンバー(順不同)7名