トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

国内文化財を外国人に解説する英訳のチェックリストを発表、観光庁・文化庁が「直訳しない」「メリハリ」など重要点をとりまとめ

観光庁と文化庁はこのほど共同で、「文化財の英語解説のあり方について」と題する報告書をとりまとめた。同テーマに関する有識者会議での議論を経て、課題や改善案、取り組み事例などを整理したもの。地方公共団体の教育委員会や観光部局、文化財所有者が環境整備の参考にできる内容になっている。

そのなかでは「英語解説の改善・充実にあたっての視点」として、以下4点を記載。文化財の魅力を十分伝えるための工夫として、解説対象や文章表現、デザイン面といった視点で分類し、それぞれチェックポイント項目も設定した。

そのほか推進体制面では、行政機関をはじめ文化財所有・管理にかかわる組織の連携が必要であることを説明。観光庁や文化庁による支援事業についてもこれまでの実績を紹介している。

同時に、これまでの取り組み事例として、伊勢神宮や日光東照宮、国立能楽堂など複数の国内文化財に関する解説の工夫や重要点を掲載。それぞれ、パンフレットやウェブサイト、音声案内などを通じた各種解説の取り組み内容を紹介している。