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京都のアジアからの宿泊客減少が続く、欧米諸国は安定化 -2016年9月

京都文化交流コンベンションビューローがまとめた2016年9月の外国人客宿泊状況調査によると、京都33ホテルにおける同月の客室稼働率は前年比0.9ポイント減の90.8%となり、引き続き9割の水準を超えた。

外国人利用割合は2.1ポイント増の37.1%で、9月として過去最高記録を更新。3カ月連続で前年超えとなっている。

2016年9月の客室稼働率は以下のとおり。

京都文化交流コンベンションビューロー:報道資料より

市場別では、台湾が14.8%減で8ヵ月連続の減少となったほか、香港が19.9%減、韓国も9.1%減、中国も2.5%減。アジア圏内ではベトナム以外は減少が続いた。一方、欧米豪では英国が6.5%減となった以外、1割増以上を記録。特に米独仏は約3割増で安定的に成長している。

主要市場別の実人数ベースの前年比は以下のとおり。

京都文化交流コンベンションビューロー:報道資料より

構成比は中国が23%、次いで台湾が16.3%、アメリカが12.9%。 イタリアやスペインなど南欧の夏期シーズンが終わり構成比が低下した一方、南半球のオーストラリアは春休みを迎えたことで構成比7.3%に増加した。

調査は市内33施設(8731室)を対象に実施。この33施設で市内客室数の約4割になる。