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ホテル・旅館の外国人宿泊者数で減少続く、都市圏よりも地方の減少が顕著に -宿泊旅行統計(2016年11月)

観光庁が発表した2016年11月(第2次速報)の宿泊旅行統計調査によると、延べ宿泊数は前年比3.8%減の3992万人泊となった。このうち日本人は3.7%減の3480万人泊、外国人は4.0%減の512万人泊。11月の訪日外国人旅行者数は13.8%増の187万5000人と2ケタ増だが、ホテルや旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所などの宿泊施設を利用した外国人旅行者の前年割れ傾向が続いている。

客室稼働率は全体で61.5%。80%を超えた施設は、シティホテルで16か所(3か所増)、ビジネスホテルで13か所(5か所増)、リゾートホテルで4か所(3か所)となり、利用の多い施設に人気が集中していることがうかがえる。都道府県別で見ると、大阪府がリゾートホテルの稼働率が94.7%と最も高く、シティホテル89.6%、ビジネスホテル85.8%なども高い。京都ではシティホテルが91.5%、ビジネスホテルが89.0%で、全国で最高となった。

また、外国人宿泊者数について、宿泊地を比べると三大都市圏が2.3%減に対し、地方部が6.8%減と地方の減少が大きい。ただし、九州では福岡、佐賀、大分、宮崎で前年比プラスとなったほか、九州全体でも3.5%減で全国平均よりも減少幅が少ない結果となっている。

なお、同日に発表した12月の第1次速報(第2次速報値で変更となる)によると、延べ宿泊者数は2.5%増の4098万人泊。うち、日本人は2.0%増の3505万人泊、外国人は5.3%増の593万人泊だった。

延べ宿泊者数の前年比推移と、国籍別都道府県別の外国人延べ宿泊者数構成比は以下の通り。

発表資料より発表資料より